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【基礎編】焦点距離と画角について

目次

焦点距離とは

焦点距離とは、レンズの中心からフィルムまでの距離のこと。
よく「〇〇mmのレンズ」というけれど、それはこの焦点距離のこと。
デジタルカメラの場合、レンズの中心からカメラ内部のイメージセンサーまでの距離が該当します。

各レンズによって使える焦点距離が決まっていて、50mmや200mmという数字で焦点距離を表しています。

一般的に焦点距離が50mm前後のレンズを標準レンズと呼び、
標準レンズよりも焦点距離が短い(〇〇mmの数字が小さい)レンズを「広角レンズ」、焦点距離が長い(〇〇mmの数字が大きい)レンズを「望遠レンズ」と呼び分けています。

焦点距離で変わるコト

焦点距離を変えると、写真に写る範囲(=画角)を変えることができます。
《広角レンズ》
◯広い範囲を撮影できる
◯奥行き感のある表現ができる
×画面端が歪みやすい
×背景がボケにくい

《望遠レンズ》
◯遠くを拡大して撮影できる
◯背景がボケやすい
◯圧縮効果(遠くのモノでも近くに写す効果)が生まれる
×手振れに弱い
×重たいレンズが多い
×暗いレンズが多くなる

ズームレンズと単焦点レンズ

レンズには焦点距離を変更できる『ズームレンズ』と、焦点距離が固定された『単焦点レンズ』と大きく2つの種類に分けられます。

ズームレンズは、名前のとおり広角で撮影したり、望遠で撮影したり、1本のレンズで様々な構図を表現できます。
荷物を軽く小さくして撮影したい旅行の時などは1本あると便利です。ズームレンズの焦点距離は24-120mmなどと2つの数字で表されます。この場合は24mmの広角側から、120mmの望遠側までの焦点距離を変えることができるレンズという意味合いになります。

一方で単焦点レンズは、ズームができないので、実際に自分が歩いて構図を決めていきます。
これだけ聞くと不便そうな印象ですが、単焦点レンズはF値が小さい(絞りが大きく開いて、明るく写せる)レンズが多いので、背景ぼけを活かした写真や、シャッタースピードを速くして手ぶれを抑えて撮影することができたりと、メリットもたくさんある種類。

焦点距離を確認する際の注意点

焦点距離は使うレンズによって決まるが、装着するカメラのボディによって確認方法が異なるので注意が必要だ。

基本的に35mmのフィルムカメラや、デジタル機でもイメージセンサーがフルサイズの機種を使っている場合は、レンズの焦点距離がそのまま適用される。

一方でデジタル機でも、イメージセンサーがAPS-Cやマイクロフォーサーズの場合は、焦点距離の計算方法が異なる。
・APS-C機 ⇨ レンズの焦点距離を1.5倍で計算
・マイクロフォーサーズ ⇨ レンズの焦点距離を2倍で計算

たとえば焦点距離が50mmの標準レンズでも、使うカメラによって下記のように焦点距離が変わってくる。
①フルサイズ機に装着した場合 ⇒ 焦点距離は50mm
②APS-C機に装着した場合 ⇒ 焦点距離は75mmになる ※1.5倍で計算する
③マイクロフォーサーズ機に装着した場合 ⇒ 焦点距離は100mmになる ※2.0倍で計算する

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