『白い砂浜と海が撮りたい』
ふとそう思ったのは、暑さに負けて、今年はじめて冷房をつけた7月の土曜日。
自宅の窓から見えるのは、季節の変化に顔色ひとつ変えないマンション群なので、夏の景色を見たくなった。
今回は神奈川の葉山にある一色海岸を、カメラ片手に散歩してきた。
使ったカメラはCONTAX Aria、レンズはCarl Zeiss Planar 50mm F1.4、フィルムはFUJICOLOR 100を持っていく。
向かうは葉山「一色海岸」
今回行き先に選んだのは、世界的にも有名な「一色海岸」
CNNが選ぶ世界ベストビーチに選ばれるなど、海辺の景色が綺麗な場所だ。
神奈川にある海岸だと、逗子駅から歩いていける「逗子海水浴場」や、江ノ電から望める「由比ガ浜海水浴場」などが有名。だけどアクセスが良い分、毎年観光客も多いので今回は避けることにした。
行き先をWEBで調べていると、一色海岸は比較的こじんまりとした海岸のようで、ここならゆっくり時間を過ごせるかなと思い、行き先を決めた。
バス停から降りて歩いて海に
JR逗子駅から京浜急行のバスに乗り換え、揺られること15分ほど。
最寄りのバス停で下車し、葉山しおさい公園の脇道を歩くと、一色海岸に続いていく。
海岸に到着したのは朝8時30分。
日中気温が上がる前に行きたいなと思い、朝早くに出発して良かった。
海から吹いてくる、ひんやりとした風が気持ちいい。
人も遠くに点々としているくらいで、聞こえてくるのは波の音だけだった。
砂浜って案外歩きづらい
砂浜は白く、粒子も細かいのでサラサラしていた。
綺麗だなぁと思いながら歩き始めると、案外歩きづらかった。1歩進むごとに、コンバースのスニーカーが埋もれていく。
波打ち際の、ぎりぎり濡れないくらいのラインは砂が湿って歩きやすかった。こうして実際に海まで来てみないと、わからない感触だった。
一色海岸には、大きな海の家がいくつか軒を連ねていた。だけど朝早くに到着したからか、まだお店はやっていない。
「焼きそば食べたいな」と後ろ髪を引かれながらも、充分に海も見れたし、次回来る時の楽しみにして、太陽が高くなる前に今回は帰路につくことにした。