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僕と写真とフィルムカメラ。フィルムで撮る理由やきっかけについて

僕はCONTAXのフィルムカメラ「Aria」を持ち歩き、日常の記録を残しています。
今回は、僕がフィルムカメラに興味を持ったきっかけや、デジタルではなくフィルムで写真を撮る理由について書いていきたいと思います。
使っている「CONTAX Aria」については、別の記事でレビューもしているので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。


目次

フィルムカメラに興味を持ったきっかけ

振り返ってみると、僕がフィルムカメラに興味を持ったのは、「手ざわり感があって、どこか懐かしい、淡い写真の描写」と「カメラに触れた時の質感や操作感」だったように思います。

ノスタルジックな写真の描写

フィルムカメラで撮った写真は、独特の手ざわり感や懐かしさを感じさせてくれます。
もっと具体的にするなら、撮影したその時の空気感も、写真に広げて伝えてくれるといった印象です。

例えば、フィルムで撮影された写真集の1つに、岩倉しおりさんの『さよならは青色』という本があります。
僕はこの写真集が大好きなんですけれど、例えば春の桜と制服姿の少女が写った写真を見ていると、「春は日差し気持ちいいけれど、肌をなぞる風はまだ少し寒かったな」とか、風景だけではなくて、その場の空気や匂いも一緒に思い出させてくれるような感覚になります。

これからの毎日を、できるだけ手ざわり感のある写真で残していきたい。そんな思いでフィルムカメラで写真を撮っています。

フィルムならではの操作にハマる

もうひとつ、フィルムカメラに興味をもったポイントは、独特の操作感。
例えばフィルムを巻き上げる機構や、照度計を見て明るさを確認したり、シャッターを切った時の物理的な駆動音など、使うたび、見るたびにフィルムカメラは心くすぐる仕掛けが満載です。
デジタルカメラに比べると、操作が少し手間だったり、写真が失敗しやすいのはマイナスに思うかもしれませんが、大切なカメラならその手間や不便さも愛おしく感じられるというもの。
まだ「フィルムカメラは触ったことがないよ!」という方は、ぜひ一度お試しを。

フィルムカメラで撮り続ける理由

前半はフィルムカメラに興味を持ったポイントを書いてきましたが、後半はフィルムで写真を撮り続ける理由を書いていきたいと思います。

デジタルカメラで写真を撮っていた時期もありましたが、今フィルムカメラで写真を撮り続けている理由は「正解を気にしなくてよい姿勢」だと思います。

デジタルカメラを使っていたときは、写真の構図や写りはどうか、凝り性のある僕はついつい気になってしまいます。
写真に正解はないと思うけれど、デジタルカメラだと簡単に撮り直しができるので、つい「ピントがきちんと合っているか」や「もっと良い構図はないかな」と、自分の中でイメージした正解に囚われすぎていた感覚がありました。

それから、もういちどフィルムカメラを手に取ってからは、肩の力を抜いて写真を楽しめるようになりました。
「撮影できる写真の枚数が限られている」「現像するまで写りを確認できない」というフィルムカメラの制限は、1枚ずつ大切にシャッターを切って、どんな写りであっても、その良さを味わうという向き合い方にさせてくれました。


手持ちのスマホでも充分綺麗な写真が撮れる時代に、あえてフィルムカメラで撮るのは、性能面やランニングコストから考えると、合理的じゃないかもしれません。

けれど、フィルムカメラを持ち歩き、景色や日常を残したいと思ってしまう。

不便さも楽しみながら、これからこのカメラと一緒にいろんな景色を見ていきたいと思います。

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